「大和は土方にペンギンを押しつけて行っちゃいました」
「スケールアヴィエーション3月号にペンギンの存在感はあるか?」
「あるある」
「ペンギンの頭にペン先が付いていてペンペンだ」
「は?」
「しかも、剣より強いぞ」
「それでポイントはどこ?」
「リシュリュー登場」
「戦艦?」
「違うよ。枢機卿だよ」
「全般的にどう?」
「使っている素材も面白い。それに全体のシルエットがいいよ」
「そこがいい?」
「安心感、安定感がある。これは何かと悩むことはあっても、一定の信頼感を置いて見ることができる。一般論で、これだけの信頼感を持っている相手は少ないよ。個人的に」
オマケ §
「スケールアビエーションは紅の豚特集だ。嬉しいか?」
「別に」
「あれ? 紅の豚は好きではないの?」
「もう過去だからな。もちろん良い映画ではあるが、今更サヴォイアS.21の完成作例ですと言われてもなあ。とりあえず、飛ぶ理由とMRJ以外はピンと来なかった今月号であった」
「お姉ちゃんがいるじゃないか」
「ノーズアートクイーンも、もうただの半裸のお姉ちゃんでぜんぜんノーズアートに見えないしな」
「1/72のジェットプレーンのコンテストがあるようじゃないか。興味は無いのかい?」
「あのね。1/100のタミヤのミニジェットに開眼した今のおいらに、1/72のジェットは既に眼中にないの」
「タイミング悪すぎ」
「しかも現在制作中なのは1/144のムスタングだからね。1/72にもジェットにもかすっていない」
「ぜんぜん斜め上に行ってしまっているじゃないか」
「まあ、タイミングが合ってもコンテスト向けに何か作らない可能性が高いけどな」
「ひ~」
「とりあえず、自分には今更紅の舞台を特集する意味が分からないし、2015年の紅の井豚特集なら、こういう構成ではなく【誰も知らないもっと別の魅力を掘り起こす】という視点が欲しかったなあ」
「じゃあ、君が【これなら見たかった】という題材はなに?」
「ポルコが乱暴に運転するトラック!」
「飛行機じゃねえ」
オマケ2 §
「まあ、艦これが流行る今の客層に合わせていけば、ふわふわとつかみ所が無くなるのは良く分かるが、紅の豚はそれとは違う話ではあるな」
「何か簡潔に要約してくれよ」
「今は、飛べないブタより飛べない鳥」
「なんてこった。ペンギンかよ」
「ブタは既に愛した。今はペンギンだろう」
オマケIII §
「で、1/100のミニジェットの何がいいの?」
「あれはまともに作ると作れない。だから強引にねじ伏せながら作る。その強引さが【いかれた昭和】をこの手で理解する手段なのだよ」
「【いかれた平成】は理解しなくていいの?」
「それはそれ。それは模型で行うことではないよ。昭和とはまた別だ」
「手を通して子供時代の世界を理解する方法だってことだね」
「そう。あの時代の模型は子供時代きちんと作れなかった。でも叔父は作れた。なぜか? 大人はねじ伏せ方を知っていたからだ」
オマケのオマケ §
「で、この雑紙の作り方は正しいと思う?」
「思うぞ。雑紙は客に向けて作るものだ。おいらに向けて作るものではない」
「艦これが楽しい人達向けて作るのが正しく、艦これに興味も無い人たちに向けて作るべきではないってことだね」
「そうそう。それをやると雑紙が潰れる」
「でも君は艦これに興味も無いんだね?」
「まるで無い。というより有害だから早くなくなって欲しい」
「でも、艦これが楽しい人向けに作るべきなの?」
「そうだ。そうしないと雑紙が潰れるからね」
「潰れた雑紙にどのようなメッセージがあろうと無意味ってことだね」